07-29-2005 | ヒットラー 〜最期の12日間〜

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映画『ヒットラー〜最期の12日間〜』を観た。一館上映ながら、先日見た『スターウォーズV』より混んでいたのには驚いた。
客層も私よりずっと年上の男性が多く、第二次大戦のある側面を、自分の目で確かめたいと思っているような観客の思いが、上映前から伝わって来て、不思議な緊張感に満ちた客席だった。
映画は面白いというより、想像していた以上に苦しかった。2年間だけヒットラーの秘書を勤めた若い女性の視線で描かれた映画という基礎知識があったので、稀代の殺人鬼&独裁者の、意外な人間的側面が描かれているのかと思っていたが、そうではない。
そういう批評もあるようだが、私はそうは思わなかった。
戦局が思わしくなくなりベルリンの地下要塞にこもったナチス上層部の焦りも苦悩も絶望も、地上の市民達の苦しみに思いをはせることはまったくなく、どこまでも自身達の意地と誇りを、どう守るかでしかない。そういう意味では、同時代の日本軍部も、まったく同じ状況であったに違いない。
いかなる軍部も市民を守りはしないのだという歴史の教訓は、この映画でも明らかであり、“国防”の名のもとに、軍隊なぞ二度と持ってはならないと、改めて思った。
辛んどいけれど、価値ある1本。ハリウッド的、笑いと涙、愛と感動に満ちていない表現が、観る者に、「あなたはどう思うのか?」という問いをつきつけて来る。


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