以前は映画をよく見たもんだ。 今村昌平監督フェアーなんて、お弁当持参で朝から晩まで映画館に座っていたっけ。遠い遠い昔のことだけど・・・。
最近は目の前の仕事に追われまくっており、映画さえ見る余裕がない。
今朝まで小説のゲラの著者校正をやっていて、そのまま寝ようか、映画見ようかと一瞬悩んだ後、『亡国のイージス』の試写会に出かけた。
久しぶりの映画で、睡眠時間を犠牲にしても、心底感動したいと思って出かけたのに、つまらなかった。
似たような現場で仕事をする身として、天に唾するようなことは、言うべきではないという考えも、私の心の中にない訳ではない。しかし、やっぱりつまらなかった。
展開は先が読めるし、映像も驚くほどのことはない。ひとりひとりのキャラクターも、人間関係も立体的じゃない。日本もこんなすごいイージス艦持ってるんだ〜! という驚き以上の感動はなかった。
役者は一生懸命やっていたけど・・・。
阪本順治監督は、自分で台本をお書きになった方が、面白いと思う。いつも阪本監督の映画を見ると、
セリフがうまいな〜と、恐れ入ってしまうからだ。今回は、そんなセリフもなかった。
パンフレットに以下のように書いてあった。
『(前略)語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った「亡国の盾(盾=イージス艦)」に、果たして意味などあるのか。この国に生きるすべての者に関わりながら、その誰もが真剣に考えることを避けてきたテーマ(後略)』
文章は胸にしみたが、スクリーンから伝わるものはなかった。


