中内功さんの死は、高度経済成長期に育った私にとってはショックだった。
日経新聞に「私の履歴書」が掲載される前、中内さんの秘書だったMさんに相談を受け、中内さんの伝記をいろいろ読んで、どんな風に日経の特集を構成したらいいか、私も考えた。
その時、九死に一生をえた戦地で、一番怖かったのは、敵の鉄砲の弾ではなく、隣にいる日本兵だったという話を聞いて、驚愕した。眠ったら同胞であるはずの日本兵に殺され、食べられてしまうという恐怖が、一番強かったそうだ。そんな戦地から帰還して、日本の流通をぶっ壊し、価格破壊を起こして、消費者の立場でものの値段を設定しようとした中内さんの、斬新な思想は見事だと、その時から思っていた。
こんな肝のすわった経営者は、今、いるんだろうか。
今となっては当たり前の価格破壊、流通革命ではあるが、規制緩和された今と違って、昭和30年初頭にこの発想が出来たというのは、天才以上の人である。
晩年、いろいろあり、時代は変わり、ダイエーは役目を終えたんだと思うが、昨夜テレビで、佐野眞一氏がインタビューでこう言っていた。「中内さんは亡くなっても、そのDNAは、100円ショップや、ユニクロ、コンビニなどの形の中に生きている」と・・・。名言だと思った。
ご冥福を祈ります。
09-20-2005 | 中内功氏のDNA
10:51 | カテゴリー: | トラックバック (0)
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